男性でも更年期障害になる!深刻な男性の更年期障害

男性でも更年期障害になる!深刻な男性の更年期障害

「更年期障害」と言えば、閉経を挟んだ45歳~55歳頃までの女性が、ホルモンの分泌の低下によって引き起こされる病気として有名ですが、実は最近、男性でも更年期障害になることがわかってきました。

男性の更年期障害はどのような原因によって引き起こされるのでしょうか?

男性の更年期障害の原因とは

男性の更年期障害は、加齢男性性腺機能低下症候群(Late-onset hypogonadism:略してLOH症候群)とも呼ばれ「テストロン」という男性ホルモンの分泌の低下によって引き起こされます。

テストロンの低下によって起こる、中高年の症状として薄毛やEDなどが挙げられますが、メンタル的な影響や、心筋梗塞や脳梗塞リスクの上昇なども起こりえます。

テストロンの分泌量は人それぞれですが、20代をピークにテストロンの分泌は下がる一方で上昇することはありません。

70代では、20代の約半分にまでその分泌量は減ってしまいます。

テストロンが減少することによってもたらされる影響は主に
1:メンタル部分の変化
2:身体的な変化
3:性的な変化
が見られると言われています。

女性と違い、男性の更年期障害の場合には「いつから」「いつまで」といった明確な時期がはっきりしていないため、自分が更年期障害になっているとなかなか気づかない人も多いようです。

女性の場合には、閉経を挟んだ約10年の間に発症することが多いとされていますので、45歳を過ぎた頃には「そろそろ更年期になる可能性があるかもしれない」と自覚できますので、予防をしたり、またそれらしい症状が出始めた場合には病院に相談するなどして更年期障害の対策ができるものですが、男性の場合にはそれができないのです。

また、男性の更年期障害の原因となるテストロンの分泌量は若い人でも少ない場合もありますし、高齢の方でも多い場合もありますから、本当にいつ更年期障害になるのか予測がつかないのです。

男性の更年期障害の兆候

では、どのような兆候が現れたら更年期障害の可能性があるのでしょうか。

前述したように、更年期障害の兆候としては、
1:メンタル部分の変化
2:身体的な変化
3:性的な変化
が現れます。

まず、メンタル部分の変化についてですが、やる気がでないと言う日もあれば、急にイライラして怒鳴りたくなったりする、そうした気分の浮き沈みが激しくなったりします。

また、夜が眠れない、逆に寝ても寝てもいつでも眠いなどの睡眠障害が現れます。

これは「うつ病」に見られる症状と似通っていて、実際にオーストラリアの大学の研究では、うつ病と診断された男性の多くがテストロンの値がそうでない人に比べて低いことがわかっています。

定年退職による「定年後うつ」

男性は、家庭を守る為に人生の多くの時間を仕事に費やす人が多いことでしょう。

在職中は仕事のことが頭のほとんどを占めており、やりがいもあり仕事一筋で懸命に働く男性は、この「定年後うつ病」にかかりやすいと言われています。

仕事を辞めてすることがなくなると、何をして良いのかわからず、今まで感じていた「やる気」や「達成感」などを感じる機会が極端に減ってしまい、無気力感や倦怠感が続くようになると、うつ病発症のリスクが高まります。

仕事をしている時には、過度の仕事量や責任感の重い仕事などが「ストレス」となり、うつ病になる方もいますが、定年後うつ病の場合は、仕事がないことが「ストレス」となるのです。

こうした「定年後うつ病」は、自身ではなく家族が気づくケースが多いようです。

このような「定年後うつ病」を防ぐ為にも、中高年になったら仕事を辞めても続けられるような趣味を持つようにすると良いと言われています。

スポーツなども良いのですが、長く続けるためには体力のことも考えなくてはなりませんから、登山や菜園、料理などを趣味として始めるのも良いでしょう。
次に見られる兆候として身体的な変化ですが、テストロンが減少すると内臓脂肪が急激に増える傾向にあるようです。

これによってメタボリックシンドロームになり、生活習慣病リスクが高くなります。

生活習慣や食生活などを変えていないのに、最近お腹が出てきたな、と感じるようになったら、それは男性ホルモンが減少している証拠かもしれません。

メタボリックシンドロームと診断されたら、生活習慣を見直し、また更年期障害を視野に入れてストレスをためない、趣味を楽しむなどして、更年期障害の1つであるうつ病に備えるのも大切なことです。

また、男性ホルモンは筋肉を増やしたり骨を太くしたり「男性らしい」身体づくりをする役割も担っています。

ですから男性ホルモンが減少してくると、筋力の低下や倦怠感などの症状が現れてきます。

「最近疲れやすくなった」「重いものが持てなくなった」「ぎっくり腰になった」などの症状は、テストロンが減少し更年期障害が近づいているサインかもしれません。

こうした症状を「年だから」と放置せずに、きちんとその他の兆候がないかセルフチェックすることも、更年期障害を未然に防ぐ為には大切なことです。

3つめの兆候である「性的な変化」については、EDや性欲減退です。

テストロンには、「ドーパミン」という興奮作用のある神経伝達物質を増やす効果もありますので、性欲が減少するということはテストロンが減少していると言えます。

また、動脈硬化はまず陰茎動脈から起こるということがあきらかになっています。

ですから、EDの症状があるのにも関わらずそれを放っておくと、心筋梗塞や脳梗塞などの発症の危険性が高まる恐れがあるので注意が必要です。

上記のような症状が重なって見られる場合には、更年期障害が疑われます。

問題は、「どのように更年期障害を治療したらよいのか」という部分です。

女性であれば、婦人科で女性ホルモンの投与などによって更年期障害の治療を行うのですが、男性はどの科にかかって良いのかわかりません。

そのような場合、最近では男性の更年期障害専門の外来もあるようですので、そうした病院で相談をしてみると良いでしょう。

更年期障害の男性芸能人

芸能人の方も例に漏れず、更年期障害を発症した経験のある人が多くいます。

ビートたけし

ビートたけしさんが、自身が更年期障害であったと告白したのは2015年、とある企業のCMの会見の時でした。

「50歳ちょっとのころ。仕事を『やる』と言ったり『やらない』と言ったり。1日に3回、意見が変わった時もあった」と振り返った。

加齢で記憶力が落ちて いることを「昔は自分でも記憶力が良いと思っていたが、今は『あれ、あれ』となったり、パンと抜けるときがある。マネジャーの名前を忘れるときもある」とも語っていました。

今でもテレビ出演時には、時々この時期の更年期障害について触れる場面があり、「当時はやばかった、と後から周りの人から言われる」と言っています。

このように、更年期障害は加齢と共に減少した男性ホルモンの影響によるもののため、「加齢による体調不良」と、自身では気づかないことも多いのが現実です。

更年期障害は、女性と同じくうつ病を併発する恐れもあり、知らず知らずのうちにうつ病が悪化すると、最悪の場合、自殺などに追い込まれてしまう可能性もありますから、自身の心身の変化に敏感になると共に、周りの方々の助言も必要だということです。

渡辺正行

渡辺正行さんと言えば、いつも明るい笑顔でとうてい更年期障害とは無縁かと思われますが、50歳の頃に「更年期うつ病」であった過去を、日本テレビ系「解決!ナイナイアンサー」で告白しました。

渡辺正行さんは、うつ病を伴う更年期障害と診断され、当時のことをこのように語っています。

「50歳ぐらいの時。舞台やってて、初日に今までに感じたことのない…血が逆流するぐらいあがっちゃって。初日だからかなあ、と思っていたら2日目も3日目も…」と当時を振り返った。

知り合いの医師に相談したところ、更年期障害と診断され、内服薬で病を克服したといいます。

このように、明るく見える現役の芸能人の方でも、更年期障害を発症することがあるのです。

更年期障害の症状として、このように女性の更年期障害と同じような症状が現れることが多々あります。

倦怠感や無気力、情緒不安定、睡眠障害、うつ状態などの心理的な症状のほか、発汗やめまい、ほてり、耳鳴りなどの身体症状がみられることがありますので、このような症状が頻繁に起こるようであれば病院に相談した方が良いかもしれません。

吉田拓郎

吉田拓郎さんが、自身が更年期障害であると告白したのは2007年、自身でのHPでのことでした。

深刻な「うつ症状」に悩まされていると告白したが、その文面はたった1週間でHPから姿を消し、吉田拓郎さんの心の状態について心配の声が多数あがったそうです。

その文面は、このように語られていたといいます。

「ご無沙汰の極致でありました」で始まる文面では、今年1月ハワイ旅行に向かう機上で失神状態になったことを告白。

「ハショッテ言いますと…更年期障害、ストレス、うつ病への入り口 職業病などなど…肩こりなど無縁だったのに強烈に痛む、食事もビールも美味しいが吐き 気も突然おいでになる、明るい性格で悩まない人だったのにウツだなんて…」など、ざっくばらんな口調ながら、苦悩の日々が綴られていたそうです。

現在は、症状から復活し元気に仕事に復帰しておられます。

シンガーソングライターなどのお仕事は、曲作りや作詞などひとりで根を詰めてする作業が多いため、メンタル的なストレスも大きかったのかもしれません。

まとめ

このように、あまりまだ知られていませんが男性にも更年期障害が起こる可能性は少なくありません。

「更年期障害=女性」というイメージが強いことから、自身の体調が悪くても、更年期障害だと気づかない「隠れ更年期障害」の方がたくさんいるのではないでしょうか。

更年期障害は、ひどくなると仕事はもとより日常生活を送るのにも支障が出てきます。

40歳を過ぎて、今までなかったような身体の変化や気分の浮き沈みを感じた場合には、更年期を疑い、一度病院に相談をしてみましょう。

また、自身が気づかない場合でも周りが「ちょっとおかしいな」と気づくことも少なくありませんから、日頃からパートナーの動向を気にしておくのも大事なことです。

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